BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
今にも泣き出しそうなルリを見て、ローランは楽しそうに笑い、更に彼女を突き落とす…
深く、深く、登ってこれないように、深く…
「だが、お前はそんな父も殺した。お前の中にあるDRAGONの命の為。お前の中の妹の為。父はお前を守って死んだ。
お前がいなければ、産まれなければ、存在しなければ、2人は、死ななかった。死なずにすんだ。幸せに、暮らせていた。
それを、お前が壊したんだ。2人の幸せを!お前が奪った!全てを!何もかも!お前が壊したんだ!」
私が…
全てを奪った…
彼女達の、幸せを、笑顔を、奪った…
彼女のこれからの世界を、奪った…
私は…
私がいなければ…
彼女達は…
妹は…
父は…
死なずにすんだ…
笑い合えていた…
幸せに暮らせていた…
私は、産まれなければ良かった…
存在しなければ良かった…
この世から、消えれば良かった…
この世から、消えてしまえば…
皆は幸せに…
苦しむ人なんて、いない…
規則正しい鳴る、この心臓の音を、消してしまいたかった…
聞こえなくしてしてしまいたかった…
震え、地面にペタンと座り込むルリ。
潤んだ瞳が揺れ、目の前に立つローランを見つめるルリは、何の抵抗もしなかった…
動かない彼女を見て、彼は彼女の髪を掴み、壁を伝わせて、立たせる…
彼女の足は地を離れ、宙に浮く…
髪を掴まれ、壁に押し付けられるルリは、苦痛に顔を歪めながらも、虚ろな瞳を向けていた…
どうでもよかった…
このまま…
死んでもよかった…
罪を、償いたかった…
死んで、許してくれるなら…
死んでよかった…
だが、彼は彼女を更に苦しめる…
顔を近づけ、耳元で囁く…
「大丈夫、安心しろ。仲間にも聞こえている。お前の過去を、罪を、知った。」
「!」
その言葉に、虚ろな瞳を見開き、身を自由にしようとするライナスとマリンへと目をやった。
彼らは、ルリと目が合うと、目を反らす…
まるで、彼女を突き放すように…