BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
自分と、マーガレッドとの力の差は、目に見えている…
だが、DRAGONを出せば、彼女はどんな手を使ってでも、奪おうとするだろう…
《我を出せ。そして仲間を助けろ。》
仲間…
存在する意味を失ったルリ…
彼女を助けようともがくライナス、マリン…
彼女達を、助けなければ…
DRAGONの言葉に、彼の瞳の色が変わった…
何か、希望を持つような、不思議な力を宿した瞳…
その瞳をマーガレッドに向ける。
「遊んでるって言ったよな?お前は、DRAGONには興味はないのか?」
「興味はあるよ。特に、漆黒のDRAGONには。でも、今は君から奪う気なんてないな。」
「何故?」
「言ったじゃん。遊んでるだけだって。僕は、偶然君に会ったんだ。命を受けてない今、僕が何をしようと勝手だろ?」
確かに…
命令を受けてないのなら、彼女が今何をしようと勝手である。
「だからさ、遊んでよ、漆黒のDRAGONの主さん。楽しませてよ、僕を。」
どけからかやって来た緑の葉を掴み、握り締めると、悪戯に笑う…
「話はわかった……お前がDRAGONを奪わないという事も……だったら、本気で行かせてもらう。」
紺色の輝く瞳…
漆黒の彼の剣は、輝きを増す…
彼の背後には、闇に溶けるような、漆黒のDRAGONが姿を現していた…
「ハハッ……望む所だ。」
それを見て、ごくっと生唾を呑みながら、彼女は握った緑の葉を刃のギザギザなサーベルへと変化させた…
漆黒のDRAGONを背に立つシュウの周りには風が唸る…
その風が、マーガレッドの体に叩きつけていた…