BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~
灰色の壁に包まれたドーム型の部屋の中…

張り詰めた空気と、棘を持った風…

そのどれもが、少女には耐えがたい物だった…



地に座り込む少女と、その前に立つ、彼女にそっくりな女の子…

小さな女の子を見つめる少女は、茶色の見開かれた瞳から次々と涙を流し、彼女を見下ろす女の子は、無表情でその涙を見つめ、彼女を追い込む…




肌に触れる空気が、風が、痛かった…

息をする事すら、苦しかった…

胸を突き刺すようなこの痛み…


彼女が、妹である彼女が、目の前にいて、嬉しいはずなのに…

なのに…


この胸を締め付けるような、苦しみは…

私に罪があるからか…


彼女を殺した…

彼女から笑顔を奪った…

そんな私は罪深き存在だからか…


消えてしまった、もう合えないと思っていた彼女に会えて、嬉しいはずなのに…

彼女をこの胸で、抱きしめたいのに…

涙が、流れるんだ…

苦しみの、涙が…

涙が、止まらないんだ…

嬉しさの涙ではなく、悲しみの涙が…



 「お姉ちゃん…」

涙を流し続ける少女を見つめる女の子は、彼女を苦しそうな瞳をして呼ぶ…

女の子に呼ばれ、瞳を揺らしながら見つめると、そこには、苦痛に顔を歪める女の子の姿が…


 「お姉ちゃん……苦しいよ……」

胸の辺りをグッと握り、痛み耐える女の子…


そんな彼女を瞳に映すと、息をする事を忘れたかのように、動かなくなった…


 「苦しいよ……怖いよ……助けて…お姉ちゃん…」


苦しそうな…

辛そうな…

明るい笑顔のない、女の子の表情…


震える掌を、座り込む少女へと差し伸べる…

血に染まった、小さな掌を…


立ち尽くす女の子の体が、胸の辺りを中心にどんどん赤く染まっていっていた…

真っ白な、汚れのないワンピースが、血に染まってゆく…


流れ出した血は、彼女の足下に血溜まりを作り、どんどんとその大きさを広げていた…

女の子の体から流れた赤い雫が、座り込む少女の元へたどり着こうとしていた…


血に染まった女の子…

苦痛に歪め、自分に助けを求めている…

震える、小さな掌…

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