BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

枯れる事のない涙…

始終流れ続けていた涙が、流した血へと混じり合う…



目は腫れ、赤く充血した瞳…

涙で霞む視界の中、はっきりと見える、苦しむ妹の姿…




手を差し伸べても、助けを求めても、その手を握ってくれない少女に、女の子は悲しそうな顔をする…



そして…



 「お姉ちゃん………一緒に……死んで……?」


首を微かに傾げ、少女に同意を求める…





死んで良かった…

それで罪が消えるのなら…

罪が償えるのなら…


それで…


それでいい…




私がこの場から消えようと、いなくなろうと、

誰も苦しむ人はいない…

悲しむ人なんて、誰もいない…



だって私は…

存在する事を許されなかった人間だから…

産まれてくる事を許されなかった人間だから…




私は、ここに、居場所なんてない…

名前も…

存在する理由も…

存在する場所も…




だから、私は、貴女と…

一緒に、死ぬ…



罪を償う為…

貴女が許してくれるなら、私はこの命、欲しくはない…



だから死のう…

貴女と一緒に…




女の子の言葉に、コクリとゆっくり頷くと、女の子はにこやかに微笑む…




 「お姉ちゃん……ありがと…」


礼を言いながら、少女の物であろう剣を渡す…


それで自らを刺すよう、促すように…




潤んだ瞳で女の子を見つめ、剣を受け取ると、少女は剣先を自らの喉に突き立てた…



両手で柄を握り、喉に突きつけた剣…

グッと瞳を瞑り、剣を動かそうとしていた…



覚悟はできていた…

死ぬ覚悟なんて…



彼女の死を促すように、風は唸り、刃を持った風が、彼女の頬を傷つけた…


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