BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

吹き荒れる突風…

グルグルと円を描き、柱となり天へと立ち上る…

巨大な、竜巻が姿を現したのだ…

その名に相応しい、竜の如く、天へと立ち昇っていた…



 「竜巻ねぇ……でも、ただの竜巻じゃぁ、僕は倒せないよ…」


こちらへ向かってくる竜巻を睨み、そう言葉を漏らしながら悪戯に笑うと、天へと立ち昇る竜巻を受け止めるべく、動く事もなく向き合っていた…



 「強くなってるってのは、否定しないけど………この程度じゃ、ねぇ……?」


笑っていた瞳が、鋭く光る…

いきなり変わった表情…

初めて見る彼女の鋭い表情に、恐怖を覚えてしまいそうだった…



 「僕達を、バカにしてるとしか思えないよ。」


目の前に迫った竜巻を睨み、言葉を吐き捨てると、右手を伸ばし、竜巻を片手で止めようとする…



が…



 「……なっ!?」


差し迫った竜巻の中から、何者かが姿を表したのだ…


紺色の髪を風に靡かせ、漆黒の剣を左下に構える少年…

シュウが、竜巻の中から飛び出してきたのだ…



思いもしない事が起こり、焦りながら地を蹴り後ろへ後退する…



シュウは竜巻の中から飛び出し、彼女に接近すると、すぐさま下に構えていた剣を斜め上に振り上げた…


その剣先は、マーガレッドを捕らえようとしていたが…

身を捻った事により、交わされてしまう…


 「ハハッ……」

攻撃を交わした事に、勝ち誇ったかのように笑うが…

 「何っ!?」

彼女の微笑みはすぐさま消え、顔色が青白くなる…

シュウの外した攻撃…

だが、その攻撃は、彼女を逃していなかった…


彼の振るった剣先から、風が巻き起こり、彼女を襲った…



 「うっ…うわぁぁぁあぁぁー!」

巻き起こった風が、彼女を突き飛ばす…

身軽な彼女は、いとも簡単に吹き飛んでいった…

彼女の体が、叫び声と共に小さくなり、見えなくなっていった…


地面に着地したシュウは、灰色のドーム型の部屋へと鋭い眼差しを向けた…

すると、天へと立ち昇る竜巻は、勢いを弱める事もなく、方向転換すると、灰色の壁へと向かっていった…

< 235 / 397 >

この作品をシェア

pagetop