BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
ゆっくりと背中から降りたルリは、ベッドの上で、目を瞑っている。
彼の背中の中で、いつの間にか眠ってしまったようだ。
そんな彼女を見て、そっと毛布を被せてやる。
いつもの可愛らしい顔で、スヤスヤと眠る少女。
その寝顔からは、彼女の苦しみや、悲しみは含まれてはいかなった。
そんな彼女の寝顔を見つめていると、不意に彼女の目尻から涙が伝って行った…
その寝顔に似合わない一粒の涙に、シュウの心は締め付けられる。
グッとその痛みに耐え、親指でその涙を拭ってやった。
そして、近くの椅子に腰を掛け、彼女を見守る…
いつか、これに似た状況があったよな…
ルリは眠ってて、心配する者がいた…
そこに俺がいて…
それが、俺とお前の、出会いだったよな…
初めは、最低だと思ってた…
いきなり殴られるや、睨まれるや…
正直、関わる事はないと思ってた…
でも今、こうして側にいる…
ルリの苦しみ、わかる気がする…
居場所のない、存在…
その苦しみから、救いたいと思った…
だから…
ガチャ…
「?」
そんな時、何者かが部屋へとやってきた。
コツコツとリズムよく聞こえるヒールの音…
「カナメさん…」
「どう?ルリの様子?」
赤い髪を揺らしながらやってきたカナメは、シュウと反対側に椅子を持って行き、腰を下ろした。
そして眠るルリの様子を見ると、注射器を取り出し、血を抜いていた。
血を止める為、腕を押さえながら、その様子を見ていたシュウに話しかける
「話は大体の事は2人から聞いたは。こんな状況になるとは思わなかった……気になってると思うけど、闇の者が言ったルリの過去は、真実よ。」
「!」
「でも、彼女が2人を殺した訳じゃない。彼女のせいで死んだ訳でもないは。」
「じゃあ、何故ルリは自分が殺したと…?」
「そう苦しみだしたのは、ある夕日の綺麗な日だった…」
ルリを見つめ、悲しい表情になるカナメ。
何かを思い出すかのように、話しだした…