BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
陽の光が反射し、輝く階段。
天へと続くような階段を登る、1人の少年の姿があった。
両側にある大きな窓から差し込む陽の光…
窓から覗く、大きな太陽…
それらを目を細めながら見つめる少年は、一段一段、確実に登って行く。
窓の外では、小鳥達が羽ばたいていた…
長く続く階段を登り終えると、目の前に現れたのは巨大な扉。
そしてその横で頭を下げる、肩までの短い髪を耳にかけた、年下と思われる少女。
彼女はシュウが訪れたのを確認すると、彼を案内するかのように先を歩き、扉の中へと入って行った。
何枚もの重い扉を通過し、現れたのは、陽の光を浴び、輝く広い一室。
奥にある、大きな窓から覗く太陽。
その窓から吹き込む風が、真っ白なカーテンを揺らす。
別の空間に入ったかのような異様な雰囲気…
張りつめた雰囲気に身を強ばらせながら、大きな椅子に腰掛ける女性へと目をやった。
「お疲れ様です。シュウ。」
金色の長い髪を揺らし、頭を下げる、綺麗な女性。顔を上げると、高貴そうな髪飾りが揺れ、綺麗な顔立ちには似合わない、鋭い瞳が現れた。
彼女に頭を下げられ、返事をするかのように頭を下げ返すシュウ。
「すみません。主をつれて帰る事はできませんでした…」
顔を上げても、目を伏せたまま謝る。
すると、
「いいのですよ。主の無事は確認しましたから。それに、カイリは戻って参りました。」
微笑む事もなく、鋭い表情のまま、そう言った。
彼女は、笑顔などを決して見せる事はない。
いつも何かを見透かすような、そんな瞳を見せるだけだ。
「ルリの事が、気になるのですね?」
無言でいたシュウに、長は全てわかっているかのように訊いた。
「心配するのは、当たり前です。仲間なのですから」
「仲…間…」
「そう、仲間。」
忘れていた…
仲間という言葉を…
産まれて初めて、できた仲間…
それが彼女達…
この戦いの中、今ここにいれるのは、彼女達がいてくれたからだ…
戦いの疲れや、苦痛のせいで、忘れていた…
仲間という、存在の大切さを…