BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
「ルリの命の事は、もう聞きましたね?」
「はい。」
「皆には、ルリは助かると言っております。」
「俺も、そう……」
「ですが…助かる見込みは……20%……」
「!どういう事です!?20%って!」
カナメは、ナツキは、ルリは助かると言った。
なのに、助かる見込みが20%!?
意味がわからない…
意味わかんねぇよ…
どっちが本当で、どっちが嘘なんだ…
何が真実なんだよ!?
「どうしようもないのです……どうしても、ルリが完全に生き残るような物はできない……」
「そんな……」
頭がクラクラする…
何も考えられない…
自分が何を言っているのか、何をしているのかわからなかった…
ただわかるのは…
ルリが…
彼女が…
助からないという事…
彼女の命の火が、消えるという事…
絶望していたシュウを、長は更にどん底に突き落とす…
「ですが、今のルリの状態では、助かる見込みは10%……いえ、それにも満たないかもしれません……」
「10…%……だったら……命を…切り離さなければ……」
10%…
それにも満たない…
そんなの、死ぬのと一緒じゃないか…
だったら、そんな事しなければいい…
彼女が死ぬとわかっているのならば、そんな事、しなければいい…
「それはなりません。」
「何故です!?」
だが、彼女はきっぱりと言い張る。
彼女は、ルリを殺す気なのだろうか…
混乱する今、そんな事さえも頭に浮かんでくる…
何故、死ぬと、助からないとわかっていて、魂を分離しようとする…
長に食らいつくように訊くシュウに、長は尚も落ち着いて言う。
「魂を、何故戻そうとしているのか、お分かりですか?」
「…いえ…」
「その理由は、DRAGONが暴れ出すのを防ぐ為です。」
「暴れ出すのを、防ぐ…?」
「今、DRAGONは落ち着いている。ですが、いつか暴れ出す。そうなればどうなるか…」
暴れ出したら…
その言葉を聞くと、何か思い出したくない記憶が、蘇りそうだった…