BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
窓から差し込むオレンジ色の光…
真っ白なカーテンを揺らす暖かな風…
全てを癒やすような、澄んだ空気…
その全てがこの大きな部屋に馴染み、自然に溶け合い、心を清らかにする…
《ルリ。》
「……何でしょう…?長…」
この雰囲気の中、顔色1つ変える事なく、部屋の奥にある大きな椅子へと腰かける女性…
長と呼ばれたその女性は、銀色髪を風に揺らし、ルリを鋭い瞳で見つめていた…
《助けに、向かうのでしょう?》
「!……はい…」
微かに動いた右の眉…
確信しているように長は訊く…
長が言うように、ルリはシュウ達の元へと行く気でいた…
それをDRAGONの遣いに遮られ、ここへ来ている…
長には何も隠す事はできない…
彼女は全てを知っている…
だからこそ、ルリは正直に答えたのだ…
ルリの返事を聞き、長はニッコリと笑う…
だが、鋭い瞳は、そのままで…
《私も、貴女を行かせるつもりでした。》
「?」
《これを》
「!!」
大きな椅子から立ち上がり、コツンコツンと、リズムを刻みながらルリの元へと向かってくる…
その白く、長い手には、長細い、何かを持っている…
それを差し出す長…
差し出された物を見つめるルリは、それが何か判断すると、目を見開き、後退りした…
長の手に添えられるように乗っている物…
それは、剣だった…
真っ白な、その剣…
細く、長いその剣は、持ち主を待つように、窓から差し込む眩い光を反射させていた…
私が、捨てた、剣…
私が…裏切った…
DRAGONの…剣……