BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
《?》
剣を目にし、動揺するように、瞳を左右に揺れ動かすルリ…
彼女の様子に、目を細める長…
この広い部屋に立つ2人を包み込むように、1つの強風が、カーテンを揺らして部屋へやってきた…
その強風に、ビクッと身を震わせたルリは、目を伏せたまま、口を開いた…
「無理、です……私は、1度、この剣を捨てた……私はこの剣を……」
《貴女の気持ちと、この剣の気持ちが一致すれば、貴女はこの剣を手にする事ができる。》
「?……」
《この剣は、貴女を必要としている。そしてまた、貴女もこの剣を、必要としている。》
「……」
長のその言葉に、初めてルリは、マジマジと真っ白な剣を見つめた…
光を浴び、きらきらと輝く細い剣…
《持ってみるといい。そうすれば、全てがわかる。》
剣を持つその手を、ルリへと差し出す。
ルリは、差し出された剣へと手を伸ばす…
が…
触れる寸前で手を離す…
そんなルリを、長は見つめ、さぁ。と、目で訴える…
長のその瞳に背中を押されたのか、ルリは意を決したように、真っ白な剣を手に取る…
「……!」
触れた瞬間に、目に見えない何かが、ルリの周りを漂う…
風のように、ルリの周りを漂い、緩くウェーブのかかった茶色い髪を揺らした…
全てが伝わってきた…
過去の事…
剣の気持ち…
全てが…
「…ごめん…な…さい…ごめん…なさ…い…」
ルリはその剣を、大事そうに抱え、胸に抱くと、床に崩れ落ち、何度も何度も誤り続けた…
ルリが落ち着いた頃、長は大きな椅子に再び腰を下ろし、ルリに任務を言い渡す…
《さぁ、向かうのです。仲間を助けに。》
「……はい。」
真っ白な剣を鞘に収め、腰に刺すと、決意を決めたルリは、何の迷いもなく、走りだした…
こうしてルリは旅立った…
仲間を助けに…
大事な、この剣と共に…