純情ハニィ
「俺んちカフェオレいっぱいあるし
また持ってくるから、それじゃあ」
「え、ありがと、う」
嵐みたいに突然現れて、
また突然と去っていく。
まるで颯爽とした王子様のような。
「でもなんで、わたしのこと知ってんの!
あ、七恵のついでかな。たぶんそうだよね」
「あたしが見るにそれはない!」
七恵は俗に言うラブトークが大好きで、
そのあたりの話の情報はこと細かい。
「ていうか、空。あんた可愛いんだから。
佐藤みたいなやつが狙っててもおかしくない」
「それは買い被りすぎ、七恵」
あれ、でも、初対面のはずなのに
なんで佐藤海はわたしらの名前が分かったんだ?
うーむ……謎だ。