幕末女剣士~新選組~
「あぁ…」
「その前に一つお願いします。
アタシの話を聞いてバカに
しないでください。」
「わかった、だがお前の話による」
アタシは深呼吸して話し出した。
「まずアタシは今から150年後の
平成というところから来ました。」
「つまり未来から来たと?」
驚愕した顔を見せた後
先に口を開いたのは土方だった。
「信じられん…」
「でしょうね…アタシだってまだ
理解しきってない」
「…お前、頭は大丈夫か?」
カッチーン!!!!
ふざけんな斎藤…
「だからさっき言ったでしょ!?
バカにされるって思ったから
言いにくかったのよ!!
アタシだってわかんないの!
壬生寺の階段から落ちて
気がついたら過去。
イキナリ刀突きつけられて
目が覚めたら縛られていて
本当のこと言ったらバカにされる…」
「おい落ち着け…」
「なんでこんなことになってんの!?
やっと…やっと剣道を続ける
理由が見えそうだったのに……
お父さん…お母さん…一…
鉄ちゃん………。」
「それに…それにまだ宗吾にだって…」
わけわかんない…
なんでアタシなのよ…