幕末女剣士~新選組~
「そんなことか…」
「そっそんなことって
何ですか!?アタシは――――」
そんな言い方ないじゃん!
「はぁ…答えなら出てる
じゃねぇか…」
「えっ……?」
「お前は歴史を変えてぇって
言ったよな?」
「はい…でも変えちゃだめ
だと思うんです」
「ほらな…出てるじゃねぇか…」
意味が分からない。
「つまり、お前は歴史を変えてぇ
けど変えちゃいけねぇって
思ってんだろ……?」
「はい…」
「だったらお前は歴史を
変えてぇんだろうが…」
「……?」
「だーかーら!!お前は
自分のやりてぇ用にやりゃ
いいんだよ。てめぇの信念は
絶対に曲げんじゃねえぞ」
それだけ言うと土方さんは
部屋を出ていった。