ヤクザと恋愛



「…叔母さん、その人…。」

私が男の人について、聞こうとすると…。

「うるさい。関係ないでしょう?」



私を睨んで、冷たいそう言った。




…なんで?…

…私、何かしたの?



叔母さんは、いつもこうだ。


「…ごめんなさい。」
私はそう言った。



それだけ聞くと、叔母さんは男の人と玄関に向かった。

私の横を通る時に、男の人が私の耳元で、言った。




「…カワイイねぇ。また今度、遊びに行こうね。ホテルにでも。」


その一言で、私は怖くなった。
もう嫌だ。こんな生活。

私ばっかり我慢してる。不安でも、誰にも言えない。



…誰か、私を明るい楽しい世界に連れて行って…


私を闇から救って。









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