ゼロクエスト ~第2部 異なる者
(これでわたくしもしばらくは、迂闊なことができなくなってしまいましたな。
芽は育たぬうちに……と、思っていたのですが。
まあ、いいでしょう。今は焦らずとも、時間はたっぷりとありますからね)

今まで築き上げてきた実績から、自分は絶対的な信頼を得ている。

だからこそ彼は細部にまで注意を払い、行動していた。

そのためには、主にまだ知られてはいけない。

証拠となるものは全て滅した。

もう一匹の末路も既に伝え聞いている。

これで真実を知っているのは、自分だけのはず。
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