ゼロクエスト ~第2部 異なる者
私は混乱していた。
思わずいつもの癖でシールドを出してしまったが、弱術しか放てないとしたら防御もできないはずなのだ。
先程の術と今の術での違いは、攻撃か防御ということだけである。
自身の精神力と大気中にある精霊力。それらを精霊石で融合させ増幅し、術文を使い一気に放出する。
攻撃と防御に違いはない。使用方法は同じはずだった。
「エリスさん、早く逃げないと〜敵が来てしまいます〜」
エドが私の後ろへ回り込みながら叫んだ。
「へ? 敵???」
前を見ると、黒い物体がこちらへスピードを上げて向かってくるところだった。
だが目の前で一瞬にして消えた。
私が慌てて周囲を見回していると、
「むぅっ、いつの間に!?」
アレックスの驚くような声が聞こえてきた。
私たちに攻撃を仕掛けてきた男。
その横にはいつの間に現れたのかもう一人、別の男がいたのだ。
この男もマントのようなものを羽織り、口元が布で覆われていた。背格好や着ている服も、隣の男と全く一緒だ。
思わずいつもの癖でシールドを出してしまったが、弱術しか放てないとしたら防御もできないはずなのだ。
先程の術と今の術での違いは、攻撃か防御ということだけである。
自身の精神力と大気中にある精霊力。それらを精霊石で融合させ増幅し、術文を使い一気に放出する。
攻撃と防御に違いはない。使用方法は同じはずだった。
「エリスさん、早く逃げないと〜敵が来てしまいます〜」
エドが私の後ろへ回り込みながら叫んだ。
「へ? 敵???」
前を見ると、黒い物体がこちらへスピードを上げて向かってくるところだった。
だが目の前で一瞬にして消えた。
私が慌てて周囲を見回していると、
「むぅっ、いつの間に!?」
アレックスの驚くような声が聞こえてきた。
私たちに攻撃を仕掛けてきた男。
その横にはいつの間に現れたのかもう一人、別の男がいたのだ。
この男もマントのようなものを羽織り、口元が布で覆われていた。背格好や着ている服も、隣の男と全く一緒だ。