ヴァンパイア王子~覚醒のblood~

王家の血筋

――――…

いつの間にか再び眠っていたらしい。


レオはドアをノックする音で目を覚ました。


「……はい」


警戒心をあらわにしながら返事をすると、ドアを開けて入ってきたのは執事のバド・ツェリスだった。


「なんだ、お前か」


「お疲れのところ、誠に申し訳ありません。
ラシード王がレオ様にお会いしたいとおっしゃいましたので」


「ラシード……王?」
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