ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
「この近くに質屋あらへん?」
大男は日向の問いに首を傾げた。
「あっ質屋っていうのは物を売って金貰えるとこ。
俺、服売りたいねん。
買ってくれるとこないか?」
レオは、何もこんな強そうで恐そうな奴に聞くことないじゃないかと心中気が気でならなかった。
大男は分かったと言わんばかりに大きく頷くと、通りの向こう側の店を指差した。
「あそこの赤い看板のとこか?」
日向の言葉に大男は二回大きく頷いた。
「おおきにな!」
日向が礼を言って手を振ると、大男も手も振った。
レオは戻って来た日向に「お前、すごいな」と言うと「何がやねん」ときょとんとした顔を向けられた。
そうして大男に教わった店に入っていくと、カウンターの奥からのっそりとした様子で店主が出てきた。
見た目は殆ど人間とは変わらず、人間の歳でいえば五十歳くらいの中肉中背の男だ。
しかし、肌の色がいくぶん黄土色で、目が見えないのか包帯らしきものを巻いている。
それに手の指が三本で鳥の足のようにゴツゴツしていた。
大男は日向の問いに首を傾げた。
「あっ質屋っていうのは物を売って金貰えるとこ。
俺、服売りたいねん。
買ってくれるとこないか?」
レオは、何もこんな強そうで恐そうな奴に聞くことないじゃないかと心中気が気でならなかった。
大男は分かったと言わんばかりに大きく頷くと、通りの向こう側の店を指差した。
「あそこの赤い看板のとこか?」
日向の言葉に大男は二回大きく頷いた。
「おおきにな!」
日向が礼を言って手を振ると、大男も手も振った。
レオは戻って来た日向に「お前、すごいな」と言うと「何がやねん」ときょとんとした顔を向けられた。
そうして大男に教わった店に入っていくと、カウンターの奥からのっそりとした様子で店主が出てきた。
見た目は殆ど人間とは変わらず、人間の歳でいえば五十歳くらいの中肉中背の男だ。
しかし、肌の色がいくぶん黄土色で、目が見えないのか包帯らしきものを巻いている。
それに手の指が三本で鳥の足のようにゴツゴツしていた。