ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
「おっちゃん、これ買ってくれるか?」
日向はレオから剥ぎ取った帽子とマントをカウンターの上に置いた。
レオは誰にでもおっちゃんと呼ぶのかと、日向の図々しさに呆れつつ、物おじしない態度に頼もしさも感じていた。
店主は帽子とマントを手に取り、しばらく黙って見つめていた。
「なぁ、目に包帯巻いとるけど、見えとんのかな?」
日向がレオにしか聞こえないようにぼそっと言った。
「さぁ、どうだろな」
レオも日向にしか聞こえないように小声で言うと、店主が「ちゃんと見えてるぞ」と言った。
レオと日向は聞こえていたことに驚いて、背筋をピンと張った。
妙なことは口にしないようにしようと思った二人は、それからは黙って店主の目利きだけに視線を集中したのである。
日向はレオから剥ぎ取った帽子とマントをカウンターの上に置いた。
レオは誰にでもおっちゃんと呼ぶのかと、日向の図々しさに呆れつつ、物おじしない態度に頼もしさも感じていた。
店主は帽子とマントを手に取り、しばらく黙って見つめていた。
「なぁ、目に包帯巻いとるけど、見えとんのかな?」
日向がレオにしか聞こえないようにぼそっと言った。
「さぁ、どうだろな」
レオも日向にしか聞こえないように小声で言うと、店主が「ちゃんと見えてるぞ」と言った。
レオと日向は聞こえていたことに驚いて、背筋をピンと張った。
妙なことは口にしないようにしようと思った二人は、それからは黙って店主の目利きだけに視線を集中したのである。