ヴァンパイア王子～覚醒のblood～
「でも、出てきたのが小さな豆一つとかだったらどうする？」


「そしたら仲良く二つに割って食べるしかないやろなぁ」


そうこう話していると、長い手が伸びてきてレオと日向の前に皿を置いた。


その皿の上には青野菜の上にタレを絡めて焼いた肉が乗っていた。


「「おお！」」


思わず二人は感嘆の声を上げた。


その後も次々と料理が置かれていく。


美味しそうな匂いに二人は興奮して、我さきにと平らげていった。


二人はすごい勢いで料理を食べていったが、料理はどんどん出てくる。


どうやら３０ダラスはけっこうな価値らしい。


レオと日向は出された料理がどんなに変な形をしていても、かまわず食べ続けた。


そんなことをいちいち気にとめていられないほど、二人はお腹が空いていたのである。


そうして底なしのようだった二人の胃袋も満腹になり、それでも料理が出てくるのが止まりそうになかったので、日向は「も、もうええで。おおきにな」と店員に言い、ようやく出てくるお皿が止まった。
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