ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
そう言われて、ようやく茜は思い出した。


そうだ、生徒会の役員メンバーが事故で亡くなったんだ。


みんな顔見知りだったから、私は凄く、ショックだった。


「大丈夫? 今日学校休む?」


「ううん、大丈夫。ちょっと寝ぼけてただけだから」


茜はベッドから起き上がった。


なんだか頭が重い。


それでも母親にこれ以上心配をかけてはいけないと、なんでもない振りをした。


「そう。ならいいんだけど。
着替えたらリビングに来なさい。
もう朝ごはんできてるから」


「うん、ありがとう」


笑顔を向けると、母親はようやく安堵して部屋から出て行った。


何かがおかしいと思いながらも、それが何か分からなかった。


ただ嫌な胸騒ぎだけがしていた。


大切な何かが、自分の中から切り取られたような気がする……。
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