ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
茜はいつも通りに支度を終え、いつも通りに朝ごはんを食べ、いつも通りの時間に家を出た。


学校に行くには少し早すぎる時間。


どうして私はこんなに早起きをして登校しているんだろう。


茜は朝の冷たい風を浴びながら思った。


見慣れた通学路。


T字路にさしかかった所で、茜の足が止まった。


自宅や学校とは反対方向の道を真っ直ぐに見詰める。


(……私は、いつもここで誰かを待っていた気がする)


朝の風が斜めに吹き、制服のスカートを揺らした。


ふいにそんな気持ちになった茜は、数分間ただじっと道の向こう側を見つめていた。


そしてふと我に返ってため息を吐いた。


今日はどうかしている。


茜は靄がかかっているような重い頭を手で押さえ、学校へと向かった。
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