ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
「西山さん」


茜が俯いていると、その顔を覗き込むようにして男が話しかけてきた。


「假屋崎君」


茜は顔を上げた。


「どうしたの? 顔色悪いよ」


「何でもないの。ちょっと、寝不足なだけ」


茜は必死に笑顔を作って見せた。


假屋崎はその笑顔に少し安心した表情を浮かべた。


「それより、何か用事でもあるの?」


「うん。今日、久しぶりに生徒会の集まりがあるらしいんだ」


「生徒会の? 
でも役員メンバーは事故で……」


「おそらく、今後のことを話しあうんじゃないかな? 
放課後何か用事ある?」


「ないよ」


「じゃあ一緒に行こう。
一年メンバーは僕と西山さんの二人だけだから」


その言葉に、茜は時が止まったように硬直した。
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