ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
「私が見せたい部屋は別にある。


音楽室……つまり、殺害現場だ」


その言葉に茜が真っ青になって、一歩たじろいだので、怜央は茜を支えるように、腰に手を回した。

「でもそんな所、僕らが入らせてもらえるはずないじゃないですか」


うろたえている假屋崎が言った。


「もう許可は取ってある。今は音楽室には誰もいない。

殺害現場を自分の目で見て、犯人を見つける鍵を探すんだ」


「でも……」

茜が口を挟む。


「でもでもうるさくってよ!赤銀先生が行けとおっしゃるなら、あなた達は行かなくていけないの。
分かったらつべこべ言わずに行ってきなさい!」


藤崎に怒られて、茜はしゅんと肩をすくませた。


怜央達は言われるがままに、音楽室へと行くことになった。


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