蹴球魂!!!!
「円」

優しく声をかけてくれたのは、大好きな胡桃だった。

「胡桃ぃー…」

半泣きで胡桃の元に向かうと、胡桃は優しく迎えてくれた。

「明日、久しぶりにピアノ弾いてあげる!!」

胡桃のピアノ…??

「本当っ!?!?」

「うん♪…まぁ、本音を言うと、私が弾きたいだけなんだけどね!!」

「理由は何でもいいよ!!ありがとっ!!!!」


胡桃のピアノ…確かに久しぶりかも。

昼休みは、ほとんどあたしが自主練行っちゃうか、2人で次の授業の宿題やってたもんね。笑


ーキーン コーン カーン コーン


「胡桃っ!!昼休みだよ!!!!行こーっ☆」

「ちょ…ご飯まだ食べてないでしょ」

「あ、そうだった」

「もう…興奮しすぎ!!」


翌日の昼休み。

あたしは楽しみすぎて、お昼ご飯の事すら頭になかった。


「じゃあ…弾くね」


無事にご飯も食べ終えて、あたしたちは音楽室へ。

胡桃がピアノに手を置くと、静かな空気が流れた。


~♪

…あれ……??

「どっかで…聴いた……??」


胡桃が奏でるメロディーは、何故か聴き覚えがあった。


「覚えててくれたんだ!!これ、前に弾いたやつだよ!!!!」


あたしは、胡桃のピアノを聴きながら、あまり使えない脳みそをフル回転させた。
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