蹴球魂!!!!
しばらくそこでゴロゴロしていると、不意に晃汰の部屋がノックされた。


やばっ!!!!晃汰ん家の誰か!?

…ゴロゴロしまくって、完全にくつろいじゃったよ!!汗


すっかり引いていた汗がブワッと噴き出し、ゆっくりと開く扉を凝視したまま、あたしは固まってしまった。


…め、めちゃくちゃ綺麗じゃないっすか!!!!


晃汰の、お姉さんと思われる女の人は、あたしに笑顔を向けて、2人分のお茶を持って来てくれた。

てゆーか、お姉さんいたんだぁ…。


「わ、わざわざありがとうございますっ!!!!」

「いえいえ!!…お兄ちゃんの部屋、汚いんですけど、ゆっくりしていって下さい♪」


「そそそそんなっ!!…え??お、お兄ちゃん……!?」


晃汰のお姉さん、今何て言った??

“ お兄ちゃんの部屋、汚いんですけど”…??


ももももも…もしかして…!!


「晃汰の、妹さんーっ!?」

「そ、そうですけど…」

「は??今さら何叫んでんの??」


あの美貌で??

あのスタイルで??


「年下ですとぉ…??」


ああ、神様は酷い。


「ほら、やるぞ」

ヘコんでるあたしに、バサッと国語の教科書を被せる晃汰。

…そういう気分じゃないっすよ!!


そんな事を知りもしない晃汰に、この後、何時間も国語を教えるハメになったのは、言うまでもない…。
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