蹴球魂!!!!
「今日はミーティングらしいぞー」

「あれ、飛鳥??」

「ホモじゃねぇの??」

「皆ひどいなぁ。俺、この役目じゃないんだけど!!」

「え、てっきり俊介が先輩にこの役目任されてるんだと思ってた♪」

「だよな、俺も」

「「おい」」


そんな言い合いをしながら部室へ向かうと、部長とかわいい女の子が睨み合っていた。

…何事??


「「部長、ミーティングって…」」

「「うるさい!!!!」」

「「!?!?」」


あたしたちが声をかけると、予想外に返ってきた返事は2人分。

…なんかよくわかんないけど、かわいい女の子にも怒られたぞ……??


今日、運悪くない??


そして数分後、その女の子と部長が仲良く手を繋いであたしたちの前に現れた。

…あれ、さっきまで睨み合ってなかった??


「部長、一体何事ですか??」

部長たちの怒りを買わないように、飛鳥だけがそう質問した。


「うん??いつもの事だから心配無用♪」


…は??いつもの事??

余計に意味不明…。


「じゃあ、あの…隣の美人さんはどなたでしょうか…??」

あたしは、あくまで見たままの女の子の風貌と共にそう聞いた。


「何この子!!かわいいし超いい子すぎるぅーっ!!!!」

ーガバァァァッ

そんな大袈裟な効果音が似合うぐらいの勢いで、あたしは女の子に抱きつかれた。

…えぇぇぇぇ!?!?
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