蹴球魂!!!!
「あの…こいつに“かわいい”っていうのは、語弊があるんじゃ…??」

「黙れそこの無愛想少年」

「「!?!?」」

さっきまでのきゃぴきゃぴ声はどこへ??ってぐらいドスのきいた声で、その女の子は晃汰を睨む。


…本当に誰ですか!?


「喬華!!その辺でやめとけ」

「はぁーい」


その言葉と同時に解放されるあたし。

えーと、何があったんだ??


「私は、暁 喬華(アカツキ キョウカ)♪ダンス部の部長だよ!!」

「「え!?ダンス部!?」」

「ちなみに、中国のクォーターで、俺の彼女な」

「それはいらないー!!」


かわいい顔でペチッと部長の肩を叩く喬華さん。

本気で痛がってる部長がいるんですが…。

しかも“いらない”って…!!


「と、とにかく、どうしてダンス部がここに??」


冷静な質問をしたのは飛鳥。

さすがだなぁ…って、感心してる場合じゃないんだった!!


「キミたち…文化祭の事、頭に入ってるよね??」

「「あ…」」

部活忙しくてクラスの準備とか何にもやってなかったから…。

「忘れてたんだ??」

「「はい…」」


せっかくの高校の一大イベントなのに、すっかり忘れてた…。


「実はね、私たちダンス部と」

「俺たちサッカー部は…」
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