蹴球魂!!!!
嘘…嘘みたい…!!!!


「「勝ったぞぉぉぉ!!!!」」

先輩たちが、あの隣高に勝っちゃうなんて。

「ま、俺らにしてみりゃ余裕よ!!」

全然余裕じゃなかった割に、偉そうに言うのは大輔先輩。

「なーにが余裕だよ!?俺が決めてなけりゃドローじゃん!!」

「そうだけどー…それは俺の超絶妙なスルーパスのおかげだし??」

「「……。」」


ウザそうに、でも笑顔で大輔先輩の相手をしてる唯斗先輩。

仲いいんだか悪いんだか…。笑


「とりあえずこれで、ウチはリードしてるっつー事だ♪」

嬉しそうな大輔先輩。機嫌良すぎて、逆に怖い…。

「そいで、お前ら1年が勝っちゃえば、俺らの大勝利ー☆って事だ!!」

か、勝っちゃえばって…そんな軽々しく言われましても…。


「あ、円ちゃん??」

「??何ですか??」

「スパイ、行ってきて☆」

「…は!?」


スパイ!?あたしが!?


「む、無理ですって!!あたし、今の時点でめっちゃ目立ってますもん!!!!」


朝の話し声が、大輔先輩には聞こえてなかったのかな??

結構声、でかかったけど…。


「目立ってるのが、逆にいいんじゃん♪」

「ぅえ??」


大輔先輩の言ってる事が、全然理解出来ない…。

スパイ…なのに、目立ってるほうがいい…??


どういう事ーっ!?!?


< 23 / 394 >

この作品をシェア

pagetop