蹴球魂!!!!
「あ!!ケビンじゃない!!」

「Oh、ジェニー!!!!」


あたしたちの隣にいたケビンは、金髪の女の子を見つけた途端、愛のハグ…ではなく、挨拶のハグを交わした。

挨拶だよね、うん。


「あなたが円チャン??」

「え、あ、はい」

「You are very cute!!!!」


ガバッとあたしは、ジェニーと呼ばれた彼女に抱きつかれた。


で、デカいな…色々と。


金髪のナイスバディーなジェニーは、凄く美人で、まぁデカくて…。

俊介とあたしを除く、全部員たちがジェニーに見とれていた。


もちろん、晃汰もそのうちの1人。

ーズキン

ヤキモチだってわかってるけど…悔しい。


…鼻の下伸ばしやがって。馬鹿!!


そんな中、部室内ではケビンとジェニーの歓迎会が行われた。


「円、笑ってクダサーイ」

「は、ははは…」

何故かケビンに気に入られたあたしは、ずーっとケビンの隣。


「晃汰クン、このジュース美味しいネ!!」

「だろ??俺が作った」

ジェニーの隣は晃汰。エロ面しやがって。

そのジュースは某企業が作った自販機のオレンジジュースだよ!!


なんて、小さい事に腹を立てたあたしは飛鳥に笑われた。


「胸中穏やかじゃないっすね??まーどかさん??」

「う、うるさい」


ケビンが席を立った途端訪れた飛鳥は、まるでタイミングを見計らったかのようだった。
< 235 / 394 >

この作品をシェア

pagetop