蹴球魂!!!!
そんな決心をした胡桃の目は、揺らぐ事がなかった。


いいな。

胡桃のその素直さ…あたしも欲しいよ。


「そろそろ部活終わるぞー」

部長の言葉に、歓喜の声をあげる部員たち。


さーて、片付け始めますか♪


「円ちゃーん、パイロン頼んでいい??」

「あ、はい!!やりまーす!!」


忙しそうな先輩の頼みを断るわけにはいかない。


泥だらけのパイロンを1つずつ積み重ねて運ぶ。

今日はFWのドリブル練習でたくさん使ったから…数が多い。

意外と、重ーい!!!!


「ほれ、それ貸せ」

「え??」


たくさん積み重なったパイロンを持ってるせいで、目の前に誰がいるのかわからない。


ーヒョイッ


「で、お前はこれ持ってけ」

「こっ…晃汰!?」

「赤11枚、黄色11枚だからな??数えてからしまえよ??」

「うん。じゃなくて…パイロン……」

「ビブスの代わりに持ってってやるよ」


ードキンッ


嘘みたい…。晃汰がやけに優しい…!!

今日、雪降るんじゃない!?


「お前がこれ運んでたら、トロすぎて日付変わるし」


…前言撤回します。

いつもの晃汰だったね…。ちょっとショック!!!!
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