蹴球魂!!!!
「「キャーっ!!!!」」


見事、男女共に優勝を勝ち取ったあたしたちの歓声が、閉会式の行われてる体育館に響き渡る。


優勝とか…素で嬉しいんだけどーっ♪

なんか…よりクラスの絆が深まった感じ。


心がほっこりする。


「円っ☆」

「あ、胡桃!!」


教室に戻るや否や、すぐにどこかへ行っていた胡桃がいつの間にか戻ってきていて、あたしの名前を呼んだ。


「どこ行ってたの??」

「ん??晃の所だよーっ??」

ーズキン

「え…??」

「だからぁ…晃の所!!」


な ん で ??


胡桃と晃汰の間には、何があるの??

晃汰はあのプールの日、“鈴木の事、諦められっかも”って、そう言ったのに。

…喜んだあたしは、馬鹿だった??


「円…なんか勘違いしてるでしょ??」

「へ??」

勘違い…??

「先に言っとくけど、私は晃とは何もないからね??」

「え…」

「“今日、2人で帰るぞ”!!By,晃っ☆」

「え…えぇぇぇぇぇ!?!?」


ど、どういう事ぉーっ!?


「楽しんどいで♪」

「ありが…と」


屈託なく笑う胡桃に、嫉妬した罪悪感が生まれた。

胡桃…ごめんね。


ありがとう。
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