蹴球魂!!!!
胡桃、“調教よろしく”って言ってたけど…何するんだろう……??


「円ーっ!!泣かないでネー!!!!」

「え??」


ジェニーのいる所についた途端、あたしの顔を見たジェニーはそう言った。


驚いて顔に手をやると、一粒の涙が頬を伝って流れていた。

あたしは、泣いていた。


「我慢とかしなくていいから、私たちの前ではいっぱい泣きなっ??」

「っ…胡桃ぃ……」

「話ならいくらでも聞くヨ☆」

「ジェニーも…ありがと……」


あたしは胡桃とジェニーの優しさに甘えて、そのまま大泣きした。

そうする事で、少しでも心が軽くなるような気がした。


「それにしても、晃ひどいっ」

「そうだよネ!?円を泣かせるナンテ!!」

「そうそう!!円もよく我慢出来るよね…」

「だって…」


確かに、晃汰はひどいし、ムカつくし、ウザいし…なんで好きなのかわからなくなるぐらい嫌な奴。


なのに離れてくれない。

頭の中が、気付けば晃汰でいっぱいで、晃汰の事が好きすぎてる。


馬鹿かって、アホかって…突っ込みたくなるぐらい、晃汰に夢中なあたしがいる。


「まぁ、嫌いになれ!!なんて言われたって、好きなものは好きなんだもんね??」

「恋する乙女は難しいネ…」

「でも、飛鳥たちに調教してって頼んであるから…多分晃も少しは変わると思うよ♪」


“調教”…。


「ねぇ、胡桃。“調教”って…何するの??」
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