蹴球魂!!!!
あたしのその言葉に、胡桃はニッコリとかわいすぎる笑顔を向けた。

「“恋人”とは何たるか、を、飛鳥たちに調教してもらうの♪」


…はい??

……はいっ??


「ちょ、そんなのしなくたって!!!!」

「デモ、円が泣くぐらいツラいんでショ??」

「そうそう!!飛鳥なんて円に溺愛だから、円の涙を見たくないがためだけに調教引き受けたんだよっ」

「え…??」

「“約束守ってもらわなきゃ困る”って言ってタ!!」


約束…ってもしかして。


“幸せになれよ”

飛鳥からあの日届いたメールが頭に浮かんだ。


男子のメールの中で、唯一保護した、大切なメール。


「飛鳥…優しすぎだよぉっ……!!」

「本当本当!!!!でも、そんな飛鳥をフったのは円だってわかってるよね??」

「…あい」

「ナラ、幸せにならなきゃダネ!!泣いてる毎日はバイバイしなきゃ!!」

「それで、調教の事考えてくれたの??」

「「そーゆー事っ♪」」

「っ…2人ともありがとーっ!!!!!!!!」


あたし、どれだけの人に支えられてるのかな。

どれだけの愛をもらってるのかな。


「話ならいつでも聞くから…1人で抱え込んだりしないでね!?」

「ん!!ありがとう♪」


本当、皆には頭が上がりません。


「私たち、円が大好きだからネ!!」

「あたしも大好きぃーっ!!」


本当に、大好きっぽい。

依存症なぐらい、大好きで大切だよ!!
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