蹴球魂!!!!
…え??


“まーちんを守るため”

「な、何それ??」

「円を…??」

「冗談キツい、よ??」

“守るために…右足を犠牲にしたんだよ”

「この状況で冗談言うほど、俺は器用じゃないよ」


ードクンッ


「う、そ……」

「つーか、こいつと飛鳥の足と、何の関係があるんだよ??」

「……。」


ゴクッと唾を飲む俊介。


あたしはガタガタ震える膝を押さえて、俊介の話に耳を傾けた。

そんな姿に晃汰は手を差し伸べてくれたけど、それを掴む余裕すらなかった。


「あの日…皆でプール行った日、覚えてる??」

悲しそうに囁く俊介。

「「…うん」」


あたしたちの返事に、俊介はフゥッと息を吐いてみせた。


「その時にやられたんだよ。…隣高の、10番たちに……」

「「っ!?!?!?」」


何それ…どういう事!?

隣高の10番って…あの嫌な感じの奴でしょ!?

やられたって…どういう事!?なんで飛鳥が!?


…聞きたい事はたくさんあるのに、どれも喉をつっかえて出てこない。


「まーちんも晃ちんもパニックだと思うから、とりあえずその時の事…ちゃんと話すよ」

「「わかった」」

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