蹴球魂!!!!
「あ、それと」

ミーティングが終わりそうになった時、大輔先輩が何かを思い出したかのように目を見開いた。


「俊介、後半出れる??」


…え??

「……え??」


ちょちょちょちょっと待って。

“俊介、後半出れる??”

それってもしかして、俊介も同じピッチに立てるって事!?


「実はさ…」

俊介をはじめ、部員全員が混乱している時に、正GKの井森先輩が口を開いた。

「さっきちょっとやらかしちまって」


苦笑いをしながら井森先輩はユニフォームの袖を捲ってみせた。


「「っ!?!?」」

「さっきの相手のCKの時、ボールを蹴ろうとした相手に思いっきり蹴られちゃって」

「そんな…」

「マジかよ…??」

「腫れすぎだろ…」


部員全員がざわつく。

井森先輩は、ボールを守った代償として腕が腫れてしまっていた。

それも、ただの腫れじゃない。


井森先輩の腕は2倍近くに膨れ上がっていた。

「井森の代わりが出来んのは、
俊介しかいないと思う」

「!!」

大輔先輩がまっすぐに俊介を見つめて言った。


「もちろん、この先ずっとゴールを死守しろってわけじゃない」

「「え??」」
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