隣のナイト幼なじみはヤンキー
まぁ、よく泣いてたけどね。


リキが慰めてくれてたから、大丈夫だったんだよ。


「そういえば、泣いたらいつも、魔法のキャンディくれてたよね~」


「……そーだっけ。忘れたな」


リキはそう言うけど、口元が笑ってるから、きっと覚えてるね。







あたし……


あのまま、ずっとリキを好きでいればよかった。


今度は目移りなんて……


しないよ、


絶対に。


ベッドに寝転んだまま、無防備なリキの手に自分の手を重ねると、


リキもそっと、


あたしの手を、握り返してくれた。





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