いつか、伝えて
そんな事を思っていると、


キョウヘイの事を思っていると、


胸の奥から何かが溢れてくる。


“キョウヘイに連絡しようかな”


そう思い、ポケットから


携帯電話を取り出した。


アドレス帳を開き、


キョウヘイのページを


選ぶ。



それから先のボタンが


押せなかった。



電話して、どうするんだろう。


今日、引っ越すの。ばいばい?


好きなの。でも、ばいばい?


結局はキョウヘイの前から


居なくならなければいけない。


今、電話しても、


つらくなるだけだ。


ずっと、ここに居たいと


そう思うだけだ。



レンはそう思い、


携帯電話をまた、ポケットに


しまった。





また、母親がレンを呼んだ。



「はあーい。」


そう言い、走っていった。










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