。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


「あっちも三人って、あたし蛇田だけはイヤだぞ」


あたしは腕を組んで、む゛ーっと唸った。


「あ。じゃぁ鴇田組長は俺が」と言ってキョウスケが挙手。


「えー!?あの鴇田だよ?お前無理しなくていいよー。イヤっつったけど、やっぱここは公平に…」


あたしは眉を寄せて心配そうにキョウスケを見た。


戒も腕を組んで、


「んじゃ俺は兄貴のドクターね。んで、お前が琢磨さんでいいんじゃね?お前なら気を許してるだろうし、あっさり部屋に入れるだろうから」とあっさり。


「…そ、そりゃ良いけど……」


「俺のことなら気にしないでください。むしろ俺にとって鴇田さんが一番楽ですから」


「はぁ!?」


一番楽だとぉ!?


「俺もそう思う。響輔はこのテンションだろ?」


「なんかあの人と合わないんですよね、龍崎会長と波長が」


波長が合わない??え゛ーーー!!?何でぇ!?


「俺、あの人苦手」


と、キョウスケがぷいと顔を逸らす。


「それに俺も出来ればあいつの部屋になんか行きたくないんでね」


戒が肩をすくめながらも、どこか不機嫌そうに眉を寄せている。


「ま、まぁおめぇが叔父貴のことあんまり良く思ってねぇのは分かるけど…。ドクターよりはましだろ??」


あたしが今度は戒を心配そうに見つめた。


おめぇがドクターんとこに行ったら、あいつ何するか分かったもんじゃねぇし…


「俺は!あいつンとこ行くのだけはぜってぇイヤだ!!」


あたしの言葉に突然戒がくわっと目を開いて、勢い込んだ。


その迫力に気圧されるようにしてあたしが一歩後ずさる。


な…何で……?







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