。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「…………」
キョウスケも探るように目を上に上げ、こちらの出方を窺っている。
そんなキョウスケに俺もこいつが何を言い出すのか待っているところだ。
「…………」
沈黙が続く。
「おいっ。あの二人さっきから黙ったままだけど、どうなってるんだ?」
「目で会話してるんじゃねぇか?」
「変な電波で交信してるとか!」
「ああ……ヒヨコちゃん…」
―――……外野が煩い。大体電波で交信って俺は宇宙人かっ!大狼に関すれば、問題外!だ。
俺は立ち上がると、応接室の窓からこちらの様子を窺っている組員たちを一睨みして、目隠しのブラインドを下ろした。
「これでゆっくり話せるだろう?どうしてお前がここに来た?」
改めてキョウスケに向かい合うと、キョウスケはちょっと目を細めて、
「俺がここに来た理由、鴇田さんなら分かってる筈だと思いますが」
とまた無表情に言った。
俺が何かを答える前に、キョウスケが先回りして口を開いた。
「とぼけたって無駄です。あなたは知っている筈だ。一結って女を」
俺はキョウスケの無表情の顔に、同じだけポーカーフェイスを装って見据え返した。
「とぼけるつもりなんてない。
知っているが、あいつは組とは無関係だ」
俺ははっきりと言い返した。