。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
結局色が気に入った口紅とチークだけを買って、無理やり近くのマックに連れて行かれる。
夏休みだけあって、かなりの客数だ。
チーズバーガーのセットを買ってテーブルに移動すると、周りはあたしたちと同じぐらいの女子高生と思われる子たちでいっぱいだった。
こ、こんな中で話すの!?
む、無理!!
「みんな自分たちの話に夢中で誰もあたしらの話なんて聞いてないよ~」とリコはカラカラ笑う。
きょろきょろと辺りを見渡すと、なるほどみんな話に夢中で誰一人としてあたしたちの方を見てる客は居なかった。
それでもやっぱ落ち着かない。
あたしはもそもそとポテトを口に入れながらも…
「アルファベットで言やぁ……B……あたり…かな…?」
ギャ~~~!!!
言ってて恥ずかしくなった!
あたしは熱くなった体を鎮めるためにオレンジージュースをがぶりと飲んだ。
「そうなんだ~♪どんな感じ??」とリコは向かいの席でにっこにこ。
「ど、どんな感じって……あいつ普段からスキンシップは多い方だし、その延長線って言うか…」
ギャァ!あたしったらまたなんてことを!!
身もだえしながらも、あたしはバクバクとポテトをやたらと口に入れた。
「いいなぁ。朔羅が大人の階段昇っちゃったぁ。あたしも、そのうち響輔さんと…」と言って頬杖を付き、リコがうっとりと宙を見上げている。
キョ、キョウスケ!?
そっか…そうだよな…リコはキョウスケが好きだったもんな……
何となく想像して…
いかん!他人のそうゆうとこ想像すると何だか酷くイケナイことを考えてるみたいだ。
でも……
はぁ
何でキョウスケはあたしにキスしてきたんだろ…