。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
戒がドクター鴇田に連絡すると、何とこれから本人が来ると言う。
『鷹雄くんが風邪で熱?それはいけませんね。すぐ向かいます。フフッ』
電話に耳を寄せて会話を聞いていると、こっちも相変わらずの変態っぷりだった。
なんか語尾が妖しいんですけど!
「まぁ変態だが腕は確かだ」
「変態っ!?それどーゆう意味?」とリコが慌てている。
「あー…まぁその言葉通りだ?そうだ、川上。あいつが来るまでお前響輔を看病してやってよ。ナース姿で一生懸命看病すれば、あいつだってころっといくぜ?♪」
な、ナース!!
もしやあのナース服を!?
でもそんなこと知らないリコは、
「うん!あたし看病する」なんて素直に頷いて意気込んでいる。かなり真剣で、同時に同じだけ心配そうだ。
「ちょっ!戒っ!!リコに変なことさせるなよ!」あたしは慌てて戒のパジャマの袖を引っ張ったが、
「響輔に限って間違いはねぇよ。安心しな?♪」と言ってリコを連れて行ってしまった。
そ、そりゃエロ戒と違ってキョウスケはジェントルだから……押し倒してあんなことや、こんなこと…
ブーーー!!
想像すると鼻血が出そうになる。
だってキョウスケは医大生だし、将来はお医者さんになるかもしれない。白衣のドクターキョウスケと、ナースリコ……
お、お似合いだぜっ…
ってか何なのそのエロビデオ的なシチュエーションは!
いかんいかん!あたし最近戒に影響されて(?)かついつい思考が変なところにいっちまう!
慌てて頭を振ると、気を取り直してキョウスケが眠る二階へと上がった。