。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
あたしも緊張した面持ちで俯き、二人は口を引き結んでその写真を眺めていた。
嫌な沈黙が流れて、あたしは慌てて手を振った。
「きょ、キョウスケは知らないんだよな。あたしにもう一人叔父貴が居たこと…」
キョウスケは虚を突かれたように目をまばたき、それでも肯定はしなかった。
「ま~…あれだな?悔しいがイケメンっちゃイケメンだな。ってか龍崎家の遺伝子ってどーなってるんだ?美形揃い」
戒が面白くなさそうに口を尖らせて、あたしは何故かほっとした。
「お前んとこの遺伝子も強烈だよ。何だよ、あのイケメン兄ちゃんたちは」
あたしが以前鈴音姐さんに見せてもらった写真を思い出し、戒に笑いかける。
「俺が一番かっこいいだろ?」
なんて戒がにやり。
「ううん。お前の父ちゃんが一番かっこ良かった」
「なにぉ!!」
戒があたしの首に腕を回して、絞めあげるフリをしてあたしは笑いながら抵抗した。
キョウスケはただ一人―――…雪斗の写真をじっと見つめて…って言うか睨んでる。
「残念だけどこの人はもうこの世に居ないんだ。叔父貴の弟で、二人仲が良かったんだけど……残念だよな」
「ええ…残念―――ですね…」
キョウスケは目を伏せて、アルバムをパタンと閉じた。
「今度さ。大阪来たとき俺のアルバム見せてやるよ。俺とキョウスケは兄弟みたいに育ったから、二人一緒に写ってるのも結構あるぜ?」
戒が話題を逸らすようにあたしに笑いかけ、あたしもその話題にノッた。
「マジで?みたいみたぃ」
ってか戒とキョウスケのちっちゃいころって…そりゃ可愛かったんだろうな~♪
なんて思いながら、それでもやんちゃな戒に泣かされてるキョウスケの姿が容易に想像できて、
ちょっとおもしろかった。