。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。



知るか……


「ってかあたしコーヒーなんてあんまり飲まないもん。濃いか薄いかなんて分かんないわよ」


あたしはプイと顔を背ける。


あんな真剣な顔して、何を考えてるのかと思ってたけど、あんたはコーヒー豆のソムリエかっつうの!


あたしがこいつに恋!?嘘だと言ってほしいわ。


それでも…


ガタンガタン……と揺れる新幹線の音に呼応するように、


ドキン、ドキンと心臓が鳴る。


それを押さえるためにあたしはぎゅっとさっきのテディを握った。だけど握ると、それ以上に心臓が煩く鼓動を早める。


「あんたは紅茶派か。ブログに書き込も」


響輔は相変わらずマイペース。




「ってかあんたブログなんてやってないじゃん!」


「暇があればやってみよかな。タイトルは



“一結のお部屋”



あんた狙いのオタクがわんさかアクセスするで。ワンクリック100円取ったら儲かるな」





また



一結って……






だけど…


「ワンクリック100円って!!あんた金取るの!」


「当たり前やん。こっちも慈善事業やない。何で好き好んで俺が一結の日記なんて付けなあかんねん」


………!!



前言撤回!



こいつ嫌い!やっぱ嫌い!!





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