軽業師は新撰組隊士!



「なぁ嬢ちゃん。」

「はい?」

「冷水に豆腐つけんのって意味あんのか?」


首を傾げながら、聞いてくる原田。


「…豆腐って、味噌汁とかに入れると、崩れやすいんですよね。」

「あぁ、確かに。箸でつかむと、こう…ボロッと崩れちまうな。」

「冷水にひたしておくと、崩れにくくなるんです。」


そこまで説明すると、原田は納得したようにうんうんと頷き


「嬢ちゃん、物知りだなぁ。」


と、ガシガシと頭を撫でてきた。

結んでいた髪の毛がグシャグシャになる。


「わっ、ちょっ…原田さん!髪!髪が…。――あつっ!」

「あ、わ、悪い。指切ったのか……大丈夫か?」


調理している最中に頭を撫でられ、手元が安定しなかったため、つい指を切ってしまった。


「大丈夫です。舐めれば治りますよ、こんな傷。」


ヘラッと笑って言うと、後ろから手首を掴まれ、グイッと引っ張られた。

楓が後ろを見ると


「…、土方さん。」


なんだか怒った表情の土方がいた。



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