軽業師は新撰組隊士!
すると、快く承諾してくれた女の子。
奢ってもらった餡蜜を黙々と食べ進めていると
「おい女…いや、通りすがりの“少年”さん?」
なぜか目の前に昨日の美丈夫。
楓はそれを一瞥した後、残った餡蜜を口に詰め込み、お茶で流し込んでから席をたった。
そのまま流れで逃げようとしたが、腕を掴まれ動けなくなった。
「おい待て。今度は逃がさねえ。」
「人違いだと思います。離してください。」
「俺は一回見た奴は見間違えねぇよ。離したら逃げるだろうが。」
どうやら、美丈夫は楓を逃がす気はさらさら無いようだ。