軽業師は新撰組隊士!



楓は、


「っ、鬼一さん。」


この人が悪人ではないと知っている。

仲間だと思っている。


だから


「…どうしても、ですか?」


死んでほしくない。

また一緒に巡察をして、
なんとなく馬鹿やって


でも


「……いいんだ。コレで。」


自分で選んだ道だ、と
覚悟した人。


―――誰もが悪いわけじゃない。


こうなったのは“運命”なんて軽いものじゃなく

“偶然”という幾多の可能性と道を秘めたもの。


道が、ここに偶然繋がっていただけだ。


誰かが悪いわけじゃない。






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