青い春と風の中で
「お母さんと話してると、へこむから私行くからねー!!いってきますッッ」


「あ、ちょっと朝御飯は…?」

《ガチャ…パタンッッ》

「……まったく……大丈夫かしら?あの子」
―――――
―――

――あーぁ、せっかくの学校生活のスタートだっていうのに、何だかへこむなぁ…。


【――葵は童顔だから、どう見たって高校生にしか見えないわよー】


先程、母に言われた言葉を思い出して、ずん…と肩に重くのしかかる。


――確かに言われてみれば、否定は出来ない。そして、歩きながら大袈裟に溜め息を吐いた。



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