不器用な君、一途なあたし


「え…」



「浮気してたんだって、宮瀬くん」



私はわざと一樹くんのことを名字で呼んだ



「結局、宮瀬くんにとって私は遊びだったんだ」




こないだの人は私なんか足元に及ばないほど
美人だった



きっとああいう人が好みなんだろうな…



「樹里」



雅ちゃんに呼ばれて今まで落としていた視線をうえにあげると



雅ちゃんは険しい顔をしていた



「昨日ちゃんと理由聞いたの?」








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