素直になれば
「里愛ちゃんが癒してくれんの?」
「い、癒す?どうやってやるんですか?」
「里愛ちゃんなりのやり方でいいよ?」
黙り込むあたしに、先輩はなにか言おうとしたけど、先輩の口から言葉が出る前に、言葉を発した。
「いいですよ!」
「え?」
先輩は、驚いているようだった。
「代わりにはなれないけど、ガンバってみます♪」
あたしが笑うと、先輩も笑ってくれた。
そして先輩はそのまま、職員室に入っていった。